Pythonエラーの読み方完全ガイド|初心者がつまずきやすいポイントを解説
Pythonを独学で学習していると、最初にぶつかる壁が「エラーの読み方」です。エラーが出るたびに怖くなってしまい、コードを書くことが億劫になってしまう方も多いでしょう。プログラミングにはエラーがつきものです。エラーを読めるようになって味方に付けましょう。
この記事では、Python初心者がつまずきやすいエラーの種類とその読み方・対処法について徹底的に解説していきます。ぜひブックマークしてご活用ください!
【1】エラーの種類を知ろう
Pythonのエラーは主に以下の3種類に分類されます:
- 構文エラー(SyntaxError):文法ミスによるエラー
- 例外(Exception):実行時に発生するエラー
- 論理エラー:文法的にも実行的にもエラーは出ないが、期待通りの動作をしない
# 構文エラーの例
print("Hello World" # カッコの閉じ忘れ
# 例外の例
num = 10 / 0 # ZeroDivisionError
# 論理エラーの例
total = 1 + 2 * 3 # (1 + 2) * 3 を期待した場合のミス
【2】トレースバック(Traceback)の読み方
Pythonでエラーが発生すると、トレースバック(Traceback)というエラーメッセージが表示されます。どのファイルのどこで何が起こっているかが書いてあるのでエラー解決のヒントに役立ちます。
Traceback (most recent call last):
File "example.py", line 2, in <module>
print(1 / 0)
ZeroDivisionError: division by zero
読み方のポイント:
- ファイル名:example.py
- エラー発生行:2行目
- エラー内容:0除算 → ZeroDivisionError
【3】初心者がよく出すPythonエラー10選と対処法
- SyntaxError: invalid syntax → 文法ミス。カッコやコロン忘れ。
- NameError: name ‘xxx’ is not defined → 変数の定義漏れまたはスペルミス。
- TypeError: 不正な型の演算。文字列と数値など。
- IndentationError: unexpected indent → インデント不一致(タブとスペース混在)。
- AttributeError: ‘list’ object has no attribute ‘xxx’ → 存在しないメソッド呼び出し。
- IndexError: list index out of range → リストの範囲外アクセス。
- KeyError: 辞書に存在しないキーを使っている。
- ValueError: 不正な値の型変換(例:int(“abc”))。
- ModuleNotFoundError: モジュール未インストールやスペルミス。
- ZeroDivisionError: ゼロ除算。
【4】エラーを自力で解決するための3つの習慣
- エラーメッセージを読もう:翻訳アプリより、原文で内容を理解して検索する癖を。
- エラー行の前後を確認:1行前に原因がある場合も。
- print文デバッグ:原因がわかるまで中間出力を試す。
諦めず根気強く読んでおくと、頻出の物から理解を深めることができます。
【5】便利なデバッグ手法・ツール
- print():一番基本かつ強力なデバッグ
- pdb:Python標準デバッガ(breakpoint() も使用可能)
- VS Code:ブレークポイントや変数ウォッチで視覚的にトレース可能
まとめ|エラーはプログラミングの先生
Pythonに限らず、プログラミングを学ぶうえでエラーは避けられません。
しかし、エラーを正しく読んで、ひとつずつ解決していく過程こそが、スキル向上の鍵です。
ぜひ、この記事を参考にして、「エラーは怖くない」「むしろありがたい」という感覚を身につけましょう!
エラー解決が上手になると挫折する可能性を減らすことにもつながります。
コメント